
歳を重ねたから見えてくるものがある
若い頃は生きるのに一生懸命で、気が付かなかったことがたくさんある。
と、この歳(40代半ば)になって分かった。
歳を取るにつれて嫌でも経験値があがるため、人生が登山だとすれば、どんどん上に登っていく。
今いる位置が高ければ高いほど、下の景色がよく見える。
それが過去を振り返ることだとすれば、
「あの経験があれにつながった」とか、
「あれと今同じことが起こっている」とか、
「あのときは無駄だと思っていたけど実はそうではなかった」とか、
人生の中盤に差し掛かった今だから、見えてくるものがある。
生まれ変わることができる「賢者の書」
喜多川奏さんの『賢者の書』を読んで確信しました。

賢者であるおじいさんが、一万個ものパズルピースから成り立つ絵を指し、
「人間の人生というのは、大きな一枚の絵を完成させるようなものだ。」
「何かしらの行動を起こすたびに、絵を完成させるのに必要なパズルのピースを一つだけくれるのだ。」
と説明します。
宇宙や太陽、地球、人間を創り出した『大いなる力』は、
私たちが達成したいと思っていることを実現できるように、
全面的に後押ししてくれる味方だ、と。
今まで経験してきた一つひとつがパズルのピースであり、それがないと人生(夢)は完成しない。
だから、自分が描いた人生(夢)を完成させるために、過去の全ての経験は必要だったし、これからきっと必要になる。

今、つらい人。
後悔している人。
傷ついている人。
苦しい人。
生きていく自信がない人。
今は目の前の現実から目を背けたいかもしれないけど、
あとになって振り返ったときに、絶対に必要な経験となる。
あの経験があったから、今がこんなに幸せだって思える日が来る。
全ての経験はパズルのピースとなり、素晴らしい人生にかかせないものだから。
絶対的な味方である「大いなる力」
「こうなりたい!」って思ったら、『大いなる力』は絶対に協力してくれる。
それにはまず、夢を思い描くこと。
頭の中で地図を作成しないことには、行きたい場所に行けないから。
自分が心から望むことは叶う、と確信しました。
何で確信したかっていうと、これまでの経験上「叶える」と決めたものは「叶ってきた」から。

そして『大いなる力』を全面的に信頼すること。
そうすれば、どんなことが起きても、夢に近づいていると希望が持てる。
それから一番大切ともいえる、『行動を起こす』こと。
1人目の賢者も、「何かしらの行動を起こすたびに、パズルのピースをもらえる」と言っています。
あなたに必要な「賢者の教え」は?
この『賢者の書』は、9人の賢者と出会い、人生で大切なことを教えてくれる冒険の物語。
全ての賢者の教えは、すでに色々な本に書かれている内容かもしれないけれど、作者の違う方向からのアプローチが心に響きました。
また新たに吸収することができて、本当に生まれ変わった気分になる。
この年齢だから余計に響いたのかも。
若い頃には気が付かなかったことに気が付く。
歳を重ねると、いいこともあるんだなって思ったのでした。