
数年前のことですが、ママ友に誘われ「ヨガ」に通っていた時期がありました。
確かダイエット目的だったと思いますが、体重は変わらず…。
ですが、予想外の嬉しい変化があったのです。
それまで「ヨガ」というのはストレッチのような、軽い運動をするためのもの、という認識でした。
しかしインストラクターさん曰く、「ヨガは呼吸に集中するための動き」なのだとか。
どのようなポーズでも、「吸って~吐いて~」と呼吸に意識を向けるよう指導があります。
すると、自然とマインドフルネスな状態になるのです。
「今ここ」に意識を向けて、ただ目の前のことに集中する状態のこと。
私たちは無意識に、1日6万回以上も思考していると言われています。
何も考えまいとしても、雑念って勝手に浮かんできてしまいますよね。
ですが、ヨガをしている間は不思議と思考がおとなしくしてくれていました。
もちろん、慣れない動きについていくのに必死で考える余裕がなかったのかもしれませんが、やはり呼吸に意識を向けていたからだと思います。
そして、1時間みっちりヨガのポーズをとった後、最後に「屍(しかばね)のポーズ」といってマットに横になり、「無」の意識になります。
(ここで寝落ちする人が続出!)
疲労もあり、頭がぼーーーっとした気持ちいい時間。。
このとき、じつは変性意識状態(トランス状態)になっているのです。
変性意識状態(トランス状態)とは?
通常の覚醒時のベータ波意識とは異なる、一時的な意識状態をさす。人々がその体験を共有することも可能であり、社会学分野において研究対象となっている。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
変性意識状態は「宇宙」との一体感、全知全能感、強い至福感などを伴い、この体験(変性意識体験)は時に人の世界観を一変させるほどの強烈なものといわれる。
変性意識体験は精神や肉体が極限まで追い込まれた状態、瞑想や薬物の使用などによってもたらされるとされる。また、催眠などによって非常にリラックスした状態を心理学でこういうこともある。
この変性意識体験は「瞑想などによってもたらされる」とありますが、普段、瞑想を頑張ってもなかなかこのような状態に持っていくことはできません。
深い呼吸で酸素がいきわたって血行が良くなり、適度な疲労感、瞑想BGMなどの相乗効果で変性意識体験ができるのだと思います。
この寝てるんだか起きてるんだか自分でも分からない、ぼーっとした究極のリラックス状態がすごく気持ちいい。
そしてヨガが終わると頭がスッキリして、悶々としていた不安やネガティブな思いがすっかり消えてしまうんです。
一時的にでも思考を止めることで、潜在意識がクリーニングされるのかもしれません。

潜在意識を書き換える絶好の時間
実際、瞑想をすることで、潜在意識と繋がったり、書き換えが容易になるみたいですが、普段は顕在意識がじゃまをして、なかなか潜在意識までアクセスすることができません。
毎回フラフラになるまでヨガをするわけにもいかないし…。
なので、変性意識に近い状態を利用することにしました。
「変性意識状態とは…通常の覚醒時のベータ波意識とは異なる、一時的な意識状態をさす。」
とあるように、眠りに落ちる寸前や、目覚めてすぐの『まどろんでいるとき』がチャンスです。
潜在意識に「こうなる!」と宣言しよう
夜布団に入ったら、少しでもいいので瞑想をして頭をからっぽにします。
そして、今日あった嬉しかったことや楽しかったことを思い浮かべ、感謝します。
そのまま感謝の気持ちに満たされて眠りにつきます。
(こうすることで、ポジティブな感情が潜在意識に書き込まれる。)
翌朝、目が覚めたらすぐに「今日は素晴らしい日になる!」と宣言してしまうこと。
完全に覚醒する前のぼーっとしているときに潜在意識に書き込んでしまいましょう。
(このとき、「今日も目が覚めて感謝」、「ぐっすり眠れて元気になった」等というポジティブな感情と一緒に起きられたら最高ですね。)
そして実際やってみた感想
私が実際やってみて1日を振り返ったとき、「確かに今日は素晴らしい日だった!」って思うことができました。
なぜかというと、朝宣言した通りになった証拠(素晴らしかったこと)を探してしまうからです。
悪いこともあったはずなのに、ただ良いところに目を向けているだけじゃん、って思うかもしれません。
そう、結局大事なのは、『どこにフォーカスして、どんな気分でいるか』なのです。
それと同じような現実を、未来を創るから。
これを毎日の習慣にすることで、潜在意識をポジティブな方向へ書き換える癖をつけましょう。
そうすることで、目の前の現実も確実にポジティブなものに変わっていくのです。