ヨガ哲学で本当の自分と出会う②

ヨガをしている女性②

こんにちは、Sakuraです。

前回の記事「ヨガ哲学で本当の自分と出会う①」の続きになります。

「ヨガ」は、最終的な「悟り」につながる8つのステップに分かれていて、これを「八支則」といいます。

1~3段階目はこちらからどうぞ。



次は、悟りにつながる8つのステップの4段階目になります。

【4】プラーナヤーマ(Pranayama)/調気 ヨガにおける呼吸法・調気法

『プラーナヤーマ』とは?
「プラーナ=生命エネルギー」、「アヤーマ=コントロールする」を意味しています。
 つまり、呼吸を通して、エネルギーのコントロールをすることです。

呼吸の方法は『調気法』と言われ、呼吸で気を整えます。
伝統的にはアーサナ(ポーズ)から瞑想に入るための準備となり、座った姿勢で行います。
 

プラーナヤーマで得られる主なメリット

・自律神経を整え、心を落ち着ける
・緊張が和らいでリラックスできる
・副交感神経が優位になる
・呼吸器系機能、血液循環を良くする
・体幹が鍛えられる
・ダイエット効果


 
「呼吸」をコントロールすることによって、「感情」をコントロールできるようになり、それは「心」をコントロールできるということ。
心がコントロールできると「人生」をコントロールすることができる、とヨガは教えてくれます。

Sakura
Sakura

ゆっくり深呼吸するだけでも副交感神経が優位になり、自律神経のバランスが整います。
就寝前の少しの時間に、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。


 

【5】プラティヤハーラ(Pratyahara)/制感 感覚を外界から遠ざけ、自己の内側へ向ける

『プラティヤハーラ』とは、「感覚を制御する」という意味。
 
普段は外に向いている意識や五感を、自分の内側に向けることです。
 
『ヨガ・スートラ』の八支則の実践では、プラティヤハーラ(制感)に成功することが深い瞑想状態に入る入り口と説いています。
 

ただし、自分の思考や五感の情報を「なかった」ことのように無視するのではなく、「あるけれど気にならない」というのが正しい状態。
 
外の世界の存在を認識していても、意識が惑わされない状態が『プラティヤハーラ』です。
 

Sakura
Sakura

日常生活でも、先入観や思い込みにとらわれず、『ありのままを見る』ことは意外に難しい。
つい物事を否定的に見てしまったり、ネガティブに考えてしまいがちです。
小さな子供のように、純粋な心で見ることが出来れば、要らぬ争いやストレスがなくなるかもしれませんね。

 
 


【6】ダーラナ(Dharana)/集中 一点に集中し、精神統一をする

『ダーラナ』は、次のステップである「瞑想」に向かうための前段階で、心を一つのことに集中させる訓練をすることです。
たとえば、ろうそくの火の一点をみつめ、〈第三の目〉と言われる眉間の間に意識を集中していきます。
 
心が一点に集中するほど、向かうエネルギーが強くなります。
 
「集中」は、心の乱れを落ち着かせ、心が休まると同時に、心を強くするものなのです。
 

Sakura
Sakura

『集中』することは簡単にできることではなく、努力が必要とされています。
集中したつもりでも、心は一瞬の隙を見つけてはつい別のことを考えてしまうのです。
 
集中することから心が離れてしまったら、なるべく早く気が付いて、また集中している対象に心を戻すことが必要になってきます。

 
 


【7】ディヤーナ(Dhyana)/瞑想 無心になる、集中を持続した状態

前段階のダラーナ(集中)から、ディヤーナ(瞑想)へ入ります。
 
『瞑想』とは、雑念が無く、無心の状態であること。
『無心』とは、「集中という意識の流れが、途切れることなく続く状態」を指しています。
 
ですので、集中した心の状態を持続することが必要になってきます。
 
この結果として次のサマディ(最終段階)が訪れます。
 
(サマディは自然に訪れるもので、自分の意思で行うのは、この7番目のディヤーナまで)
 
 


「瞑想」って、すごく難しいですね。
なかなか上手にできないのですが、それでも自分なりに効果を実感しています。

Sakura
Sakura

「瞑想」を始めて私が実感したこと

①悩むことが減った
②焦りがなくなった
③幸せを感じることが増えた
④寝つきが良くなった


瞑想する=何も考えない時間が増える、ので、悩む時間が減るのは必然的なのかもしれません。
でもそれだけではなく、「なるようになる」となぜか楽観的になりました。

それと、私は昔から寝つきが悪かったのですが、横になって「瞑想」をすると、すぐに寝てしまいます。
 
これって瞑想とは言わないかもしれないけど、『無心になって眠る』のは、眠りに入る前に脳を休ませることになるので、正しい入眠方法なのではないかと感じています。





8つのステップの最終段階が、この「Samadhi(サマディ)」です。

【8】サマディ(Samadhi)/三昧 自我が消滅した状態、悟り

ディヤーナ(瞑想)で対象への意識が深まることにより、自我意識が消滅してしまった状態を『サマディ』と呼びます。
 
人は、自我意識を持ってしまったことで様々な執着心を抱き、苦しみの感情を生み出します。
 
瞑想を深め、サマディの状態になることで、執着に支配されない自由な心を手に入れることができます。
 
 
ひと口にサマディといっても段階がありますが、真のサマディは、「完全に自分の心や体を超えて、真我に到達し、魂そのものになる」のだそうです。


ヨガの8段階『サマディ』に到達するのがヨガの真髄であり、悟りへの道とされています。
サマディに導かれるとカルマが浄化され、生まれ変わりを繰り返す必要がなくなります。
 
今私たちがこの世にいるということは、カルマを浄める機会を与えてもらったということ。
 
サマディに到達することができなくても、瞑想を行い、感謝をもって善行を続けることで、やがて
カルマから解放されるそうです。

カルマとは…

「業(ごう)」とも言う。「過去(世)での行為は、良い行為にせよ、悪い行為にせよ、いずれ必ず自分に返ってくる。」という因果応報の法則のこと。


ヨガは潜在意識にアクセスするための修行でもある

今回紹介したヨガの基本となる教え「八支則」は、悟りを最終目標にしていますが、修行をしても到達するのは難しいもの。

ヨガは潜在意識にアクセスするための修行でもあります。
ヨガのポーズや呼吸法、瞑想までの一連の流れによって、潜在意識の奥深くまで入っていくのです。

そうすることにより、「本当の自分」と出会うことができると言われています。

「本当の自分」とは、身体でもなく、エゴとか思考とか感情でもなく、その奥にある水晶のような光輝く素晴らしい存在だそうです。

いつか出会ってみたいものですね。


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